「アリアドネの糸」これってどんな糸??
「アリアドネの糸」ってなんだか聞いたことありませんか?
聞いたことはあるけどどういう意味??
って方が多いかと思います・
この言葉の元となった逸話も含めて話していきたいと思います。
「アリアドネの糸」この言葉の意味とは?
意味は「難問を解決する鍵」や、「正しい道への道しるべ」のことを指します。
由来である逸話の内容
この話はギリシャ神話に登場する「アリアドネ」という女性の物語です。
アリアドネはクレタ島のミノス王と、その妻パシパエの間に生まれました。
要するにクレタ島(地中海に浮かぶ島)の王女として生まれたのです。
ミノス王とパシパエには秘密がありました。
ミノス王は、王様になってからよくない行いが目立ったため、海と地震を司る神ポセイドンが、罰として「パシパエが牡牛に恋をしてしまう」ように仕向けてしまいました。
その結果、パシパエはその牛との間に、半分が人間、半分が牛という怪物・ミノタウロスを産んでしまいました。
ミノタウロスをミノス王は恐れて、ダイダロスに頼み、「迷宮ラビュリントス」を作らせ、その中にミノタウロスを閉じ込めました。
そのミノタウロスの餌として、ミノス王に戦争で敗れたアテナイから毎年7人の人質を出していました。
そこでアテナイの王子であるテセウスはミノタウロスを退治しようとします。
しかし、複雑なラビュリントスは一度入ったら出てくることはできません。
アテナイから来たテセウスの美しい姿にアリアドネは恋をしてしまいました。
そしてアリアドネはテセウスに妻にしてもらう約束で、ラビュリントス脱出のための秘策を授けます。
それこそが「アリアドネの糸」です!
アリアドネはテセウスがラビュリントスに入る前に、一つ毛玉を渡しました。
その毛玉から糸を垂らしておけば、ラビュリントスがどれだけ複雑であろうと、その糸をたどれば再び外に出ることができる、というわけです。
ですがその後、テセウスが戻ってきてハッピーエンドになるかと思いきや、戻ってきたあと、テセウスとアリアドネがアテナイに帰る船に一緒に乗り、ナクソス島まで一緒に行ったらしいのですが、そこでテセウスに置き去りにされ、物語は終わってしまうそうです。
なんともかわいそうな結末ですが、「アリアドネの糸」の由来がわかっていただけたでしょうか??
ギリシャ神話はものの由来となっている物語が多いので、聞いたことのある言葉が出てきたりして面白いかもしれません。
興味のある方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか?
例題
Q.
英雄テセウスが迷宮から脱出する際に使ったことから、難問を解く手助けとなる物のことを「何の糸」というでしょう?
A.